商品表示価格だけで工事総額は分かる?
商品表示価格を見るときは、何が商品に含まれるかを読みます。キッチン本体のほか、天板、シンク、水栓、加熱機器などの選び方が変われば、同じシリーズ名でも比較条件は揃いません。展示と見積もりの仕様が一致しているかも、価格を見る前に押さえたい点です。
工事見積もりでは、商品代に組付を含める場合と、組付を別項目にする場合があります。「商品代+工事費」と自分で整理するときも、商品代に入っている組付費をもう一度足さないようにします。項目名ではなく、どこに費用が計上されているかを追います。
2社の条件を揃えるには、何を渡す?
比較用の仕様には、シリーズ、間口、天板、シンク、水栓、加熱機器、換気扇、食洗機、収納を記載します。一方にだけ食洗機がある、一方だけ天板が違う、といった見積もりでは、商品差と施工店による価格差を切り分けられません。
まだ迷う設備があれば、共通仕様の見積もりと、変更した場合の差額を分けてもらいます。例えば「食洗機を付けた共通案」と「外す場合の減額」にすれば、施工店の比較と設備を選ぶ判断を混ぜずに済みます。希望を変えた場合は両社へ同じ変更を伝えます。
「工事一式」は、どこまで含む?
工事総額には、現場に応じて既存キッチンの撤去・処分、給排水、電気・ガス、組付、下地、内装などが関わります。配管を動かすか、床や壁をどこまで仕上げるかが違えば、同じ商品を設置しても総額は変わります。
「工事一式」とだけ書かれている場合は、含まれる作業を説明してもらいます。内装も、キッチンを外した部分だけなのか、部屋の壁や床まで施工するのかを揃えます。見積もりの行数が多い方が割高なのではなく、必要な工事が抜けていないかが比較の軸です。
商品代が安くても、総額が高くなる例
以下は編集上の仮定による見積例で、実際の販売価格や工事相場ではありません。商品仕様と工事範囲は同じで、すべて税込、表以外の費用はない設定です。A社の商品代には組付を含み、B社は別計上とします。
| 費用項目 | A社 | B社 |
|---|---|---|
| 商品代 | 880,000円(組付込み) | 770,000円 |
| 組付費 | 別計上なし | 99,000円 |
| 撤去・処分 | 66,000円 | 77,000円 |
| 給排水工事 | 55,000円 | 66,000円 |
| 電気・ガス工事 | 44,000円 | 55,000円 |
| 下地・内装工事 | 88,000円 | 110,000円 |
| 合計 | 1,133,000円 | 1,177,000円 |
「別途」「未確定」は0円にしてよい?
ショールームのプランだけでは、配管、電気、ガス、下地、搬入の条件は確定しません。現地調査前の見積もりに「別途」「必要な場合のみ」とあるなら、その欄をゼロ円として合計比較しないようにします。
質問は「この項目は現地調査で金額が決まりますか。それとも着工後でないと判断できませんか」と分けます。追加が必要になった際に、どの段階で説明と見積もりを受けるかも聞いておけば、提示総額と未確定の負担を分けて検討できます。
商品相談と工事契約は、誰が相手?
タカラスタンダードのパートナーショップは原則として別法人で、工事契約は施工店との間で結びます。商品について誰に相談するかと、工事内容・追加費用・日程について誰が回答するかを分けておくと、見積もりの修正先も分かりやすくなります。
施工店の紹介が無料でも、その施工店による調査、見積もり、工事まで全部無料という意味ではありません。依頼前に有料になる対応があるかを尋ね、費用が発生する条件を押さえます。工期も一律の日数ではなく、自宅で行う工事の内容と範囲で相談します。
最後に依頼するのは「含む・除外・未確定」の明記
見積依頼では「添付の同じ商品仕様で、撤去・処分、給排水、電気・ガス、組付、下地、内装について、含む項目・除外する項目・未確定の項目を示してください。商品代に組付を含む場合も明記してください」と伝えます。
最終比較は税込総額だけで終わりません。未確定の工事、追加費用を説明する時期、工事日程を横に並べます。値引き額ではなく、自宅で必要な工事を最後まで説明できる見積もりを候補に残します。