相談しようと電話をかけても、出来事が多いほど、どこから話せばよいか分からなくなることがあります。詳しい記録をすべて読み上げるより、最初に全体が分かる1枚を作ると、確認したい点を伝えやすくなります。
厚生労働省の総合労働相談コーナーは、いじめ・嫌がらせ、パワハラを含む幅広い労働問題を対象とし、無料、予約不要で、電話または面談による相談を案内しています。
1枚目に書く4つのこと
- 相談の要約:誰との間で、いつごろから、何に困っているか
- 代表的な出来事:日付順に3〜5件
- 今の影響:業務、配置、欠勤、体調など
- 希望と質問:何を確認したいか、今後どうしたいか
要約例:2026年7月ごろから、直属の上司による人格を否定する発言が週1〜2回ある。9月は朝会で2回、個別面談で1回。業務の質問ができず作業が遅れている。会社内での相談方法と、記録の扱いを確認したい。
パワハラに当たるかを自分で断定する必要はありません。見聞きした言動と、相談したい点を分けます。
時系列表は「代表例」と「一覧」に分ける
1枚目には代表的な出来事だけを書き、詳細な一覧は別紙にします。各行には、日時、場所、相手、具体的な言動、自分の返答、同席者、関連資料、影響を記載します。
録音がある場合は、ファイル名と重要箇所の再生位置を書きます。音声そのものを最初から送るのではなく、相談先の案内に従います。元音声は編集せず保管します。
資料には番号と短い説明を付ける
- 資料1:9月30日の面談予定が分かるカレンダー
- 資料2:面談後に届いた業務指示のメール
- 資料3:会話の音声。04:12付近に該当する発言
- 資料4:同日の自分のメモ
資料を並べる目的は、量を見せることではなく、相談員が時系列を確認しやすくすることです。会社の機密、顧客情報、第三者の私生活情報が含まれる場合は、共有前に扱いを確認します。
相談先に合わせて質問を準備する
総合労働相談コーナーでは、いじめ・嫌がらせやパワハラを含む幅広い労働問題について相談できます。どの制度や窓口が合うか分からない場合の入口にもなります。
労働条件相談ほっとラインでは、賃金不払残業など労働基準関係法令に関する相談を受け付けています。2026年度の日本語窓口は、平日17時〜22時、土日祝9時〜21時、電話0120-811-610と案内されています。受付時間や窓口は変わる場合があるため、利用前に公式ページを確認してください。
パワハラの相談先、会社への伝え方、録音の共有方法、今後残す項目など、答えを知りたい質問を3つ程度に絞ります。
最初の30秒で伝える文を用意する
相談の冒頭では、出来事をすべて説明するより、期間、相手、主な言動、現在の影響、今日確認したいことを短く伝えます。
伝え方の例:7月ごろから直属の上司による人格を否定する発言が続いています。日付ごとのメモと一部の音声があります。社内へ伝える前に、記録の扱いと利用できる相談制度を確認したいです。
途中で言葉に詰まっても、作った1枚を読み上げて構いません。希望がまだ決まっていない場合は、「選べる対応を知りたい」と伝えます。
相談中と相談後もメモを残す
- 相談した日時、窓口、担当部署
- 伝えた要点と、案内された選択肢
- 次に確認する資料や連絡先
- 自分が決めた次の行動と期限
その場で結論を決められないときは、持ち帰って考えて構いません。聞き取れなかった点や不明点は、確認してから動きます。
安全と体調を、資料づくりより先にする
身体的な危険がある、出勤できないほど体調が悪い、自傷他害のおそれがある場合は、資料が整うまで待たず、その場を離れ、緊急連絡、医療、身近な人や公的窓口への相談を優先してください。
相談資料は、法的結論を自分で決めるためではなく、状況を伝えるために作ります。録音や個人情報を送る前に窓口の案内を確認し、危険や強い体調不良があるときは資料整理より安全確保を優先してください。
相談前の時系列を、日付ごとに確認する
退勤時間チェッカーでは、勤務時刻、メモ、音声、画像を日付ごとに整理し、必要な範囲をPDF・CSVへ書き出せます。アプリの共有機能から外部アプリへ渡すのは、自分が共有操作をしたときだけです。
App Storeで無料ではじめるよくある質問
記録が少なくても相談できますか。
相談できます。分かる範囲の時系列と、現在困っていること、確認したい質問を用意します。危険や体調不良がある場合は、記録が整うのを待たないでください。
録音ファイルを先に送った方がよいですか。
いきなり送らず、録音があること、日時、長さ、重要箇所を伝え、相談先の案内に従います。元音声は編集せず保管します。
相談すると、すぐ会社へ連絡されますか。
相談内容や利用する制度によって扱いが異なるため、一律には言えません。会社への連絡が行われる段階、伝わる情報、本人の意向を確認する方法を、詳しい資料を渡す前に窓口へ尋ねてください。